2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

世相を拾う(10月31日)

「給付金2兆円」全世帯に 追加経済対策、首相が30日夕発表へ 麻生太郎首相が30日夕に発表する、米国発の金融危機による実体経済への影響を抑えるための追加経済対策の全容が明らかになった。総額2兆円規模の「給付金」の全世帯への支給など内需拡大策…

政権交代で何が変わるのか −山口二郎氏が語らないもの

山口二郎氏にとっては、政権交代こそが日本の政治の将来を左右するものらしい。 総選挙の課題と銘打って、政権交代の意義を説得するという。しかも、説得する相手は、「民主党や小沢一郎に不信感を持っている市民派」だという。この場合の市民派とはいったい…

ガルブレイスの眼− 国民救済に政府は動け

昨日、平均株価が終値で7162円90銭を記録し、26年ぶりに最安値を更新したのにつづき、本日の東京市場は、午前の取引で前日終値比168円00銭安の6994円90銭まで値を下げたが、売り買いが交錯、荒っぽい値動きが続いている。このような急激…

金融危機と機軸通貨のゆくえ− 岩井克人氏の所説から

東京市場の平均株価は終値で7162円90銭を記録、26年ぶりに最安値を更新した。株価のこんな下落に象徴されるように、米国発の金融危機によって、日本の現在は、景気の先行き懸念がいちだんと強まりこそすれ、収まる気配はない。景気は中小企業をすで…

公的資金投入は誰を助ける

世界を揺るがしている金融危機を「一世紀に一度の危機」といったのはグリーンスパンFRB前議長だが、事態は、その指摘があながち大げさとはいえないもののようにも思える。本日のテレビ番組では、米下院政府改革委員会での公聴会のもようを伝えていた。そ…

世相を拾う(10月27日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 企業の権益を守るためにある− 社会保障国民会議 恐縮ですが、私事からはじめます。昨日は、来年予定している全国的な、大きなイベントのために、下見を兼ね、開催予定地の皆さんとの懇談などに…

世相を拾う(10月26日)

新自由主義の行き詰まり− 大企業本位を問え 構造改革は、貧困の広がりをはじめ、さまざまな社会の亀裂を生じせしめてきたわけですが、その矛盾は、日本では少なくとも西欧諸国とは異なって、自殺の増加、餓死事件の連続発生、そしてたとえば介護疲れによる犯…

新テロ法延長の意味・または・民主党の動揺

アメリカの戦争戦略が世界のいたるところでうまくいかなくなっているなかで、米国は、日本にたいする派兵要求をいちだんと強めています。安倍首相が任期中に改憲をやるといっては頓挫し、その後のテロ対策特措法の延長さえ危ぶまれる状況にあったわけですか…

国民をないがしろ− 「国会戦術」

解散の先送りが、流れてくるニュースからも感じられるようになってきました。内閣の支持率がいっこうに回復しないばかりか、停滞ないし低下を示す調査結果が目につきます。それだけでなく、首相があらためて米国への忠誠をのべています。麻生首相は、それが…

世相を拾う(10月22日)

どうにも止まらない民主党 民主:政権交代後に法整備 憲法解釈変更…直嶋政調会長 自衛隊の海外派遣に絡み、民主党の小沢一郎代表が「国連決議があれば海外での武力行使は可能だ」と主張していることに関し、同党の直嶋正行政調会長は20日の衆院テロ防止・…

二大政党政治推進論者の破綻

あえてここでは推進論者というが、山口二郎氏のことである。氏が、自民、民主の二大政党政治を念頭において、この間、自説を展開してきたことはよく知られている。以下の週刊誌の記事においても、氏自身の立場をつぎのように明らかにしている。 この十数年間…

世相を拾う(10月20日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 新テロ法延長法案− 戦争の深みにはまるのか 新テロ法延長法案が重大な局面を迎えています。来年1月以降もインド洋での海自の給油活動を継続するという内容ですが、衆院委員会をたった2日間の…

教育には金を出さない。。

一週間ほど前のものだけれど、日本の教育費にふれた記事があった。 【教育動向】家計負担が重い日本の教育費なかなか経済が上向きにならないなか、お子さんの教育費をどうねん出するかで、日頃頭を悩ませているご家庭も少なくないと思います。しかし、そもそ…

世相を拾う(10月18日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 消費税増税と決別すべき時だ 社会保障財源 「削減路線」とは決別する時だ、などと「読売」が殊勝なことを、と勝手に思い込み読みすすめました。結果は、やはり「読売」でした。消費税増税をちゃ…

マルチ商法癒着でも二大政党

マルチ商法に民主党がからみ、党首が上から辞任させる。一方で、現役閣僚もまた、同商法にからんでいることが明らかにされるにいたって、自民、民主という両党が大問題でも、小問題でも同じ土俵の上に立っていることは明瞭となりました。国会では非難の応酬…

世相を拾う(10月16日)

マスメディアに支えられる二大政党 長谷川千秋氏(元朝日新聞大阪本社編集局長)がこう書いている。 不公正な選挙報道に駆り立てる21世紀臨調の提言新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)が9月25日、「総選挙に向けての緊急提言〜来る総選挙を歴史…

日米同盟か国連主義か、が問題ではない。

この上杉氏の文章を読んだ率直な感想は、思わせぶりな文章が鼻につくというところかな。日米同盟か国連主義か、麻生vs小沢の激しい駆け引きが始まった氏の主張はしかし、事実をもって打ち消されたことになる。事実とは、民主党が、新テロ法延長案の審議、採…

世相を拾う(10月15日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 党内の事情。 以下の記事にある煮え切らない民主党の事情は、いろいろと考えられますね。 この党自身が、政権交代による本格的政権をと訴えているようですから、自民党にとってかわるつもりです…

金融危機で日本の政治のあり方が問われている。

金融危機と混乱は、10月に入ってニューヨーク市場株価がついに4年ぶりに1万ドルを下回り、東京市場では、1万円割れを記録するなど、新しい局面に入ったようです。ふりかえると、リーマン・ブラザーズにつづくAIGの破産という事態に直面し、米政府が…

志位質問と迷走する「朝日」、民主党

新自由主義的政策の旗を振り、二大政党政治推進の立場を明示的にとってきた朝日新聞。福田前首相が前任者につづき政権を放り投げ、麻生政権が誕生するという、どこからみても自民党の長期政権のゆきづまりが露呈するに至って、自民か民主かという構図を強調…

世相を拾う(10月11日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 同じ穴のムジナ…、民主党は。 さすがに mahounofuehuki さんは見逃さない。多くのブロガーがこの事態を、意識してかしないでか、一顧だにせずにいるなかで、氏は民主党の道理のなさを厳しく指摘…

補正予算案は賛成できるシロモノか。

カイサン。この言葉に取り憑かれたかのような、あっけない結末ではないでしょうか。もっとも、国会最終盤で同じような、腰砕けとも思えるような妥協を、私たちはくりかえし見せつけられてきたのですけれど。 http://www.asahi.com/politics/update/1009/TKY2…

世相を拾う(10月10日)

「非自民」で安堵するのかという問い。 短い文章ですが、ペガサス・ブログ版さんのこのエントリーは至言というほか、ありません。ぜひ吟味ください。 15年前の「政権交代」から学ぶもの 今の自民党の政治があまりにもひどいので、少しでもよくなれば、すぐ…

「政権交代」― 中身が透けてみえてくる。

「政権交代」のためなら、審議しないで補正予算案にも賛成。解散を一刻も早くと考えているのでしょうが、民主党の対応はなりふりかまわないようにみえます。今の政権とどこがちがうのか、疑念がしだいに現実のものになりつつあるのでは。 「朝日」の欺瞞 −ど…

世相を拾う(10月7日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 『選択』の言い分。結局、政治は非線形。 友人が雑誌のコピーをよこしてくれました。 『選択』(08年10月号)という雑誌。ウェブ上では、三万人のための総合雑誌と銘打たれています。197…

大企業にモノがいえないなんて。

記事が紹介するように年収200万円に満たない人が1000万人を超えるという事象は、今日の日本社会の貧困の深刻さを端的に物語るものだろう。貧困がマスメディアで今ほどさまざまな切り口で語られる時代も、知るかぎり無かったように思う。日頃、人権と…

世相を拾う(10月5日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 保守派はわが方に。。 宴もたけなわ。もとい、いくさもたけなわ、ということでしょうか。 戦前の予想が圧倒的に民主党優位を告げているのが、左右しているのでしょうか。 首相の所信表明演説が…

世相を拾う(10月3日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 橋下知事はスノビズムの極み 橋下知事、次期衆院選「投票率低ければ国民の責任」 大阪府の橋下徹知事は2日朝、麻生首相の所信表明や民主党の小沢代表の代表質問について「わくわく、ぞくぞくす…

世相を拾う(10月2日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 やっぱり聖域にはふれない − 小沢代表質問 麻生の所信表明演説と小沢の代表質問をくらべ、小沢の一本などとの評定が出回っているのですが。そうなんでしょうかね。 国連の場で集団的自衛権の行…

世相を拾う(10月1日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 麻生所信表明演説を戯画化してみると。 総選挙が近づくにつれて、自民VS民主の抗争がヒートアップしてきました? メディアをみるかぎり、日本にはこの二つの政党しかないかのような両党の扱い…