2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

医療崩壊がもたらす産む不安。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 生まれ出る「不安」 − 医療崩壊

滝川介護タクシー事件と生活保護

元組員が介護タクシーをつかって滝川市から札幌市まで通院したようにみせかけ、多額の移送費を受け取っていたという報道に驚いた人は多いだろう。 厚労省はこの事例をたてにとって3月3日、社会・援護局関係主管課長会議において、本件の発生を口実に「通院…

なし崩しに混合診療を拡大。

厚生労働省は4月から、未承認の医薬品・医療機器を使った高度な治療と保険診療を組み合わせた「混合診療」を、限定的に認める制度を始める。病院が提出する治療計画を厚労省が事前審査するなどの条件つきだが、海外で広く使われている治療薬が国内で未承認…

孤立死と社会は衝突するのか…

孤独死の問題を以前にとりあげたことがある。 その際、エントリでは、実際に、情報の共有化をすすめる際の障壁があることを指摘した。 一人暮らしの中には、単に相手がいない/いなくなったというだけでなくて、さまざまな事情で独居を選ばざるをえなかったり…

介護の現場を敵にまわす厚労省。

署名は一人の介護職員のつぎの声から始まったという。 「今の給料のままでは子どもを養うことができません。家のローンも払うことができません。介護職員の給与を保障してもらえるように署名活動をすることはできないでしょうか」―。

新医療制度は撤回したほうがよい。

この4月から「後期高齢者医療制度」という新しい制度がスタートする。 75歳以上の人は全員、この制度に移行する。これまでの国民健康保険制度とは異なり、一人一人が保険料を負担しなければならない。高齢者でなくとも、医療制度の中身まで熟知している人…

自己責任、自助努力という呪縛。

貧困に直面すると、受診を控えようという意識が働く。「受診抑制」を自ら選ぶのである。正しくは、それを選択させられるということだ。 この点について言及した(id:coleo:20080312:1205318473)。エントリーでは、国民健康保険を滞納した者がどのような受診…

医療崩壊は打開できるのか。

id:coleo:20080310:1205136814で言及した「医療崩壊の現状分析と対策に関する考察」(概要版)から紹介する。上記「考察」の要約は以下のとおり。 医療崩壊が社会問題となり、政府・与党は緊急的に医師確保、医師派遣といった対策を打ち出してきたが、医師派…

橋下発言との親和性。

橋下大阪府知事がまた物議をかもしている。問題答弁のパレード状態にも思えるが、気になったのは以下の部分。 橋下知事、“過激答弁”連発 相次ぎ議事録削除10日にも共産党府議に「主張を通されたいのなら多数派をとってからぶつけていただきたい」と答弁 日…

保険料滞納者の受診は抑制される。

滞納してしまうと、その代償として受診抑制を選択せざるをえないということか。 国民健康保険料(税)を1年以上滞納し、保険証の代わりに資格証明書を交付された人が受診する頻度は、全国保険医団体連合会(保団連)の調査で、一般の人の2%未満と極めて低…

スペインの「歴史の記憶」または日本の『母べえ』

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。「歴史の記憶」と『母べえ』

医療崩壊の現状を分析。東大グループ

東京大学医科学研究所・探索医療ヒューマンネットワークシステム部門より以下のタイトルでPDFファイル資料の情報が提供されている。「医療崩壊の現状分析と対策に関する考察」http://kousatsu.umin.jp/

円安は何をもたらしてきたのだろう。

今朝のNHKニュースは、外国為替市場で急速に円高ドル安が進んでいることを伝えていた。 円高になると、どうなるの?

八代センセーのたまう。

八代尚宏がまるで、格差が「正社員」と「非正社員」の「対立」によって生じたかのように語っている。この両者の「対立」が主要因だと言い切っている。

「正規が非正規を搾取する」(赤木智弘)のか。

赤木智弘の『若者を見殺しにする国』は、売れている。ぼくの『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』の売れ行きなど問題にならないくらいに。だって発売15日で2刷りだよ! この種の本でありえねえだろ。くそう。橋本健二『新しい階級社会 新しい階級闘争』 …

改憲という溶解剤。

以前に政党の溶解ということについてのべた(参照)。 まさに、政党が溶け込んでしまっている。

貧困ビジネスの行き着く先。

東国原宮崎県知事が徴兵制を口にしたことがあった(東国原知事の「徴兵制論」)。 彼の意図がどこにあったにせよ、戦争をしようとする国にとっては、兵士をどう確保調達するのか、重要な課題となる。 しかし、徴兵制をひくまでもなく、兵士を供給する源がな…

フランスも日本も医療の危機。

日本の医療崩壊が指摘されている。同じことがヨーロッパでも起きているらしい。今日の日本からみると、フランス、お前もかと思える、こんな書き出しではじまる。 「フランス医療制度の危機」という、『ル・モンド・ディプロマティーク』の文章だ。

「お前の代わり? いくらでもいるよ」。

思惑どおりに抵抗もなく事を運ぼうと思えば、暗黙の了解が要る。根回しが常態化するのも、了解をとりつけることにほかならない。 案件が理不尽なものである場合、この「暗黙の了解」状態はなおさら必要となる。そのために四方八方からの力と全神経とが注がれ…