2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

バラバラ批判に反論不能の党と末期的な統治能力不在の党

「「バラバラで何が悪い」=岡田氏、開き直る−民主「バラバラで何が悪い。いろんな考え方の人がいるのは当たり前だ」。民主党の岡田克也幹事長は30日、横浜市で開かれた次期衆院選の立候補予定者の会合で、民主党を自民党から旧社会党までの「寄り合い所帯…

補正予算成立の日ともっとも弱い者に牙をむける政治

補正予算案が成立しました。なので、これがいったい我われの生活に役に立つのか、そこにふれたいと思います。まあ、選挙対策として打ち出されたわけで、その意味でばらまきの印象を誰もが持つでしょう。だとすると、そのばらまきの結果、財政をどうするのか…

森発言で化けの皮がはがれてしまう。。

森喜朗が本音をあけすけに語っています。 27日付朝日の囲み記事はこう伝えています。森曰く、 共産党は消えてくれるのは結構だが、衆院を300人にすると言う人たちは、公明党に行って許しを取ってこい 衆院議員の定数削減に異議を唱えたというのです。

改憲反対ならば鳩山支持はない。

さながら民主党代表選は国民の行事といわんばかりのNHKの扱い、報道姿勢を当ブログでは取り上げました(参照)。その結果、選ばれたのは鳩山由紀夫氏でした。鳩山党首の誕生を現在の日本の政治状況とを重ねてみて、率直に懸念を抱かざるをえません。政治…

定数削減論の欺瞞

世襲、世襲と議論がそこに向かっている一方で、議員定数削減とからめてこんな議論がふって沸いてきました。世襲の問題では、自民党も、民主党もおそらくそれぞれが一本化できる条件でさえ、見出すのがなかなか困難なように思えます。つまり、両党にとって、…

鞘当てははじまったが。。

選挙近しという雰囲気は、こんな記事からも伝わってきます。政権交代がいわれつづけているのですから、自民党が民主党の動向に神経をとがらすのは当然なのかもしれません。西松問題で民主を批判=細田自民幹事長

森田健作の詐称−日本の能天気

はじめて森田健作をとりあげることにします。就任早々から、問題山積。彼にとっては、噴出する疑惑の数々を打ち消すこと、これが知事の仕事と勘違いしそうな雰囲気でもありますね。その上、毎度の会見でのコメントの水準に、正直なところ彼の政治家としての…

これも選挙対策

焦点を世襲というものに定めていくことにたいして過去の記事で異論をのべました(参照)。世襲が意味をもつのは、現在の国会議員選挙でとられている小選挙区という制度と深く結びついているのは否めません。民主党が世襲制限をいい、世間に世襲にたいする一…

政治は財界のものか− 今度は厚労省の分離方針

【麻生首相ぶら下がり詳報】厚労省分割「読売の渡辺さんが言い出した」 【厚労省分割】 −−昨日、与謝野馨財務相が会見で「麻生首相が厚労省の分割について検討するよう指示した」と言った。このタイミングで指示した狙いを 「正確じゃありませんね。厚労省の…

憲法審査会始めて結構− 鳩山新代表

民主党の鳩山由紀夫代表は、NHK番組(17日)で、憲法審査会の議論を容認する発言をしました。これは重大な意味をもつでしょう。彼は、単に民主党の一議員ではない、党首なのですから。「議論は始めて結構」というのです。 いうまでもなく憲法審査会は、…

どこまでも開き直り− 小沢氏は代表代行に

この時期に西松建設問題で小沢氏が口をつぐんでいること、そして民主党の鳩山由紀夫氏や岡田氏では何もかわらないであろうことをのべると、どうも異端視されるようですね。しかし、私は、これまでも民主党が現実政治の場で主張したり、行動することに自民党…

日本の能天気− 代表選の一部始終を報道するNHK

NHKは、一つの政党の開票作業の一部始終まで全国放送するという丁寧さでありました。自民党か、民主党かといわんばかりのこうした扱いは、今にはじまったことではもちろんありません。公共の放送を、投票行動から開票作業、そして開票結果の発表までカメ…

茶番劇− 小沢辞任から鴻池辞任、補正予算成立まで

週刊新潮が鴻池祥肇の女性問題を報じたのは、5月13日号でした。当の問題は4月下旬の出来事と伝えられていて、しかも小沢辞任が11日なので、鴻池事件と代表辞任から週刊誌の発売がどことなく連なったもののように私には思えてなりません。

鳩山、岡田の代表選出馬で、何もかわらない。。

小沢辞任のニュースが覚めやらないのに、メディアはもう代表選に有権者の関心をむけようと必死です。鳩山か岡田か、いずれが仮に民主党代表になっても、そのちがいが有権者にどれほどの意味をもつものなのでしょうか。疑問ですね。だって、小沢氏が辞任に追…

代表辞任後。。

もちろん麻生や東国原などを支持するつもりは私には毛頭ありませんが、彼らがのべているのが正論なのは否めません。癪にさわるというものです。要するに、私の心情としては、麻生や東国原が正論を代弁する事態ほど、居心地の悪いものはない。それほど、小沢…

小沢氏は辞任するが。。

小沢氏の辞任は、彼の公設秘書逮捕後、誰もが考えた一つの筋書きです。どのような思惑が働いたにせよ、西松建設の違法献金問題が発覚し、検察が動き出したたこと自体が、すでにその可能性を暗示していたのです。http://www.asahi.com/politics/update/0511/T…

正規雇用・非正規雇用をめぐる言説

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。正規雇用・非正規雇用をめぐる言説

貧困をねらいうちにする日本

貧困ビジネス [著]門倉貴史この書評について意見をのべたい。評者は永江朗さん。論脈に異論はない。だが、もう少し踏み込まないといけないだろうというのが私の率直な意見だ。つまり、「貧しいものをより貧しくし、回収した税金で大企業を優遇する。これを国…

自民・民主の党首党論なんか期待できない。。

<党首討論>13日開催で合意衆参両院の国家基本政策委員会は8日、国会内で合同幹事会を開き、麻生太郎首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表の党首討論を13日に行うことを決めた。党首討論は今国会では初めて。ただ、09年度補正予算案の徹底審議…

首相「子ども2人、最低限の義務」発言− 欠落させているのは

首相「子ども2人、最低限の義務」 国会答弁、後で撤回発言の撤回をのべたそうですから、突っ込みもほどほどにと(発言した側は)考えた、あるいは思惑が働いたのでしょうか。でも、麻生首相は、記事による限り、義務という言葉は不適切だとのべているわけで…

雇用不安・生活不安− 内部留保を取り崩せ

暮らし「苦しくなった」54%に急増…読売世論調査およそ半数の人が暮らし向きを「苦しくなった」と思っているということです。記事にあるように、1年半前の前回調査と比較すると、苦しさの実感が国民の間に確実に広がっていることが分かります。 その背景…

憲法を守るという道

憲法集会での大江健三郎氏の講演のもようが新聞で伝えられていました。氏はその中で、加藤周一の生前の言葉を引用しています。加藤は、日本の進む方向として以下の3つの道があるというのです。 今の憲法をなくして核武装をする 憲法を守る 現状のままアメリ…

『理論劇画 マルクス資本論』− 現代の難問をマルクスはどう解く

もう二月ほど前になるでしょうか、紙屋さん*1がひょっこり私の勤務先に顔を出しました。どうしたのと尋ねると、彼もまちがいなく青年なのだけれど、なんでも青年を対象に話をするらしい。それで社会保障分野のある本がほしいということでした。医療分野の青…

経済見通しは確かか

先ごろ、内閣の経済見通しが発表されました(参照)。09年度の経済成長率を実質でマイナス3.3%(名目でマイナス3.0%)としています。昨年12月には実質成長ゼロを公表していたのですから、それを大幅に下方修正したことになります。

世論は9条改定に反対だろう

改憲派のみなさんは、よほど世論調査の結果が気になるらしい。結局、読売の調査結果発表の際のバイアスはそのことを端的に示すものでしょう。繰り返しになりますが、改憲派が標的にしてきたのは日本国憲法第9条。少なくとも9条が改定すべき条項の重要な一…

生存権とは

ちょうど1年前のエントリーでは、名古屋高裁判決を取り上げた。福島重雄氏のみた名古屋高裁判決。福島重雄さんの高裁判決にたいするコメントをここで紹介した。福島氏の見解はつぎのようなものだ。エントリーから引用する。