森発言で化けの皮がはがれてしまう。。


森喜朗が本音をあけすけに語っています。
27日付朝日の囲み記事はこう伝えています。

森曰く、

共産党は消えてくれるのは結構だが、衆院を300人にすると言う人たちは、公明党に行って許しを取ってこい

衆院議員の定数削減に異議を唱えたというのです。
森が共産党を封じ込めようというのは、これまでの彼の発言からの明らかであって、あらためて定数削減が共産党つぶしに一役買うことを表明しているのですが、森には、現連立政権の相手たる公明党が比例部分の縮小に反対するのは、いわば目にみえるというわけです。昨日のエントリーでのべたように、国民全体の政党支持の分布を可能なかぎり実際の投票行動に生かすとすれば、比例区を重視することになるというのが一般的な考え方でしょう。

自民党民主党が先を争って主張している衆院の定数削減は、これまで指摘したように比例部分の縮小を基本にしている。この点でまったくちがいはない。森は政権政党として、連立の相手である公明党の合意をとりつけよというわけです。
定数削減案が、少数政党の排除をともなうものであって、それに何ら関心を示しえない自民、民主は、まさにその反民主主義的立場をどこまでも問われなくてはならない。

森が以上のようにのべるのは、もちろん自民党政権の保持が念頭にあるのでしょうが、その立場からも、自民党民主党の定数削減案がいかにひどいものかを示す発言といえるでしょう。

ちなみに森はかつてこうのべていたほどの人物です。共産党の伸張を心憎く思う人物であるのは、これらをもってして、すでに明らかなのですが、そうであっても苦言を呈さざるをえないほどの、自民・民主の競い合いが今日、おこなわれているということです。
つまり、少数政党排除にこそねらいがある。二大政党政治というのは、こんな本質があるということを肝に銘じる必要があるのではないでしょうか。
それにしても、かつての総理経験者がこんな根幹にかかわる発言をしてよいのでしょうか。
自民党も、もちろん民主党もこんな本質はひた隠しきているのですから、森が単に口が軽いということだけですまされるのでしょうかね。

しかし、小沢を批判すればこんな批判が跳ね返ってきます。どんな批判も私は受け止め、必要であれば反論したいと思う常々ですが、民主党政権交代をさけびつづけるなかで、その支持者や取り巻きの連中のなかには私にはこんな低水準と思える言説が現れる。
公にするのも、はずかしいほどのものですが。読者のみなさん、一つの笑い話と受け止めてください。


民主党支持の皆さんすべてがこうだとはもちろん私は思いませんが、支持者のなかにはこんな人もいるわけですね。
コメント欄から(参照)。


アホか  さとし
こういうことを書くあなたは、政権交代の重要性を分かってない輩が、政官業の恩恵をうける、大手マスコミのイチミかのどっちかである。
私は小沢氏秘書が逮捕されたのは全官僚組織と自公政権の陰謀と考える。
あんな実態のない容疑で逮捕されるなら自民党議員の秘書は何百人と逮捕されなければならない。
まああなたが、後者の悪意ある人間ならこんなこと言っても仕方ないが…


>さとしさん  これお・ぷてら
貴方の言う政権交代の重要性って何なのですか。
結局、それを貴方がはっきりさせないでは先にすすまない。
私がアホであろうとなかろうと。
何も分からず政権交代、交代とさけんでいるほうがよほど、貴方が投げつけられた罵声にふさわしい。。


かわいそうに  さとし
あなたは頭の中、権力者に去勢されていることをわかっていないようだ。
戦後アメリカは、日本人に考える力を与えない教育制度を持ち込みました。あなたはそのアメリカの成果の典型です。


>さとしさん  これお・ぷてら
ご冗談を。
小沢を批判すれば、米国に去勢された者ですか、アホですか。
応えるに足るコメントを書きなさい、いいかげんに。。


ほとんどいわゆる盲従の域を彼はでていませんね。
彼から漫罵を浴びた私ですが、あえて返せば、彼はほとんど分かっていないということだけが明らかになったのではないでしょうか、おそらく。民主党というのはこうした部分にも支えられているという一端を示したのでしょうね。
ていたらくの自民党。そして政権交代を叫んできたものの、その中身には一切ふれないままで、およそ自民党とちがわないことが個別の問題で明らかにされてきたのではないでしょうか。
それでも、このさとし氏のように、政権交代の重要性などとわけの分からぬ態度で盲従する意味を、いまの時点であらためて立ち止まって考えてみる価値はあるというものです。

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