どこまでも開き直り− 小沢氏は代表代行に


この時期に西松建設問題で小沢氏が口をつぐんでいること、そして民主党鳩山由紀夫氏や岡田氏では何もかわらないであろうことをのべると、どうも異端視されるようですね。
しかし、私は、これまでも民主党が現実政治の場で主張したり、行動することに自民党とのちがいはほとんど感じてきませんでしたし、そのことを批判しつづけてきました。

そして、何よりも民主党自身が政権交代こそをほとんど唯一の接着剤として党内のいちおうの体制を保ってきたことにたいしても、有権者にとって大事なのは、何をどのように変えるのか、自民党とどのようにちがうのか、それを示すべきだと主張してきました。
だから、何もこの時期にはじめて民主党に対する疑念を強く抱き、批判をしてきたのではない。何もあきらかにせず、全てを政権交代に収斂させる姿勢をに強い欺瞞を感じてきたのです。

そして、鳩山氏が代表に選出されて、鳩山氏にこれを明らかにすべきだと先のエントリーでのべました。

元に戻ると、コメントのいくつかにはまさに翼賛体制を強いるかのようなものもありました。が、今の自民党政治はもうやめにしたいという有権者の多くの願いがあることもよく承知しているつもりです。そして民主党に期待をかける気持ちもわからないではありません。しかし、自ら期待をかけるから、他者もまた期待をかけるべきだというのであれば、それは誤りでしょう。さらに、自分の期待をかける民主党を批判するからといって、それ自体を非難するのもまた誤りでしょう。事実誤認なら、その点をもって私を批判すべきでしょうに。

ある人はこういいました。(民主党は)「よりまし」だと。その根拠は、いったいどこにあるのでしょうか。
民主党を自ら支持する人のなかには、こうして私のように民主党自民党に本質的なちがいは無いと指摘し、自民党の政権から何をどのようにかえるのか、明らかにすべきと主張することを、政権交代の足をひっぱるとこれまで非難してきましたが、彼らこそ自らの期待を現実にかえるためにも、自身がまず、その青写真を民主党に迫るべきだと考えるのです。
何もあきらかになっていないのに、支持するのも私からみれば不可解ですし、まして自分と同じでないことを非難すべき根拠はあいまいというか、ないに等しいのですからね。

いまテレビのテロップで流れています。鳩山新代表は、小沢氏を選挙対策担当として起用すると。しかも、代表代行ですって。
何をかいわんやでしょう。小沢氏の違法献金にふれずに、小沢氏の権力保持を宣誓しているようなものでしょう、これは。小沢氏にたいする有権者の態度は、世論調査であれほど明らかにされていたのに。
2つの政党を峻別しうるものはなく、むしろ両者は同じ体質をもっていることが事実をもって強調されているのではないでしょうか。