2009-01-01から1年間の記事一覧

連立の矛盾。想定内のこと

「対等な立場」などという飾り文句で連立を決めたというのなら、それは、はなはだしい判断ミスといわざるをえません。社民や国民新が、なぜ民主党との連立を考えるのか、その理由は何なのか、これまで不思議に思ってきました。むろん政策協定は結んだのです…

限りなく公約違反

鳩山首相「政権公約、時間で変化も」 普天間合意容認を示唆 鳩山由紀夫首相は7日夜、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「マニフェストで最初に申し上げたことは1つの約束で簡単に変えるべきではないと思っているが、時間というファクター…

カイカクを疑ってかかれ

国会法といっても、私たち国民にとっては正直なかなか分かりにくいものです。 数日前のエントリーで国会法改正をとりあげました(参照)。つまり、民主党は議員の議案提案を認めず法案の提出は内閣に限るという方向で考えていることについての記事です。エン…

消費税増税しかないといっているような。。

誘い水的な記事。でしょうか、これは。 新しく政権についた、かつての野党、民主党の議員の6割近くが消費税増税に賛成している。まあ、民主党に4年間封印した消費税の増税を早くやれとけしかけているようにさえ私には思えます。 ただ、記事は、こんな具合…

政権をとれば別、か。。

廃止のはずの「後期高齢者」当面維持…長妻厚労相長妻厚生労働相は3日、民主党が先の衆院選の政権公約(マニフェスト)で掲げた現在の後期高齢者医療制度の廃止問題について、もとの老人保健制度(老健)は復活させず、新制度を創設するとともに、来年度中の…

政治主導か官僚主導かという問いが覆い隠すもの

毎日の社説を借りれば、政治主導と言う言葉は以下のように使われている。 経済運営を「政治主導」で行えるかどうかの試金石が、09年度補正予算の中から凍結するものを洗い出す作業だった。しかし、各省庁の自己申告はこれまでのところ目標に届いておらず、…

まるで橋下人気投票みたいな・・・ 堺市長選。。

橋下支持の半数超、竹山氏に投票 朝日新聞社出口調査堺市長選で朝日新聞社が行った出口調査で、橋下徹知事を支持する層の半数以上が、竹山氏に投票した実態が浮き彫りになった。 橋下知事の支持率は76%。その橋下支持層の56%が竹山氏に投じており、木…

税金はこうしてムダ使いされる。

民主5議員団体:クラブ、キャバクラ…政治活動費で飲食民主党の関係者がいわゆる聖人君子−これを理想だといっているわけではありませんが−では到底ないだけでなく、これまでの自民党とこの点ではほとんど区別がつかないことを示しているのでしょうかね、この…

そもそも混合診療から排除される者がいるということ。。

「混合診療禁止は適法」原告患者側が逆転敗訴 東京高裁健康保険が使える保険診療と保険外の自由診療を併せて受ける「混合診療」を原則禁じた国の政策が適法かどうかが争われた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。大谷禎男裁判長は「混合診療の禁止…

民主党の危うさ〜その2

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。民主党の危うさ〜その1の続編です。だからどうよ。移転案を撤回すべきでは。 嘉手納への機能統合案「難しい」、防衛相が見解だからどうよ、って感じですね。防衛相は結局、持ち帰ることになったと…

民主党マニフェストがなぜ変わるのか考えてみる

人間は思想で団結するのではなく、団結するとすれば、それは要求によってです。 こういうためには、そもそも団結するとは何かを定義づけなければなりませんが。それを今、堅くスクラムを組むだけの絆が存在することと仮にしておきましょう。 たとえば、労働…

民主党の危うさ〜その1

首相、普天間移設は県外が基本 中小企業の支援検討表明鳩山首相の視点では基地問題は解決しない、これが結論です。県外移転といっても、結局は、たらい回しにすぎません。たしかに発言はSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意を念頭に置いたもので…

八ツ場ダム問題メモ

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 八ツ場ダムが映し出すもの 八ツ場ダム問題は自民党政治の一つの象徴的な出来事でしょう。川辺川ダム問題と同様に。 いくつかの点にふれて、きょうはお仕舞いにしたいと思います。 私が自民党政治を…

東アジア共同体、先に進むのかな。

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 「東アジア共同体」具体化への道 東アジア共同体で大きく足を踏み出す。これなら大いに結構なことです。伝えられる限りでは、その内容がもちろん定かではないにしても。随分、以前のエントリーでこ…

加藤周一「語りおくこといくつか」− 法解釈と言葉の運用

文章の質という点で森鴎外と石川淳を一つの線で私はとらえます。 加藤周一をその線分の延長上に位置づけてもおかしくはないと考えるのですが、やはり少し違うようにも思えます。 明晰な文章で三者は相通じ、世界のとらえ方で微妙に異なる。結局、唯物論的思…

大澤真幸の去就…(その2)

昨日のエントリ「大澤真幸の去就…」に注と関連エントリを付記しました。

大澤真幸の去就…

どこからともなく大澤辞任の知らせが私の耳、というかブログのアクセス履歴を通して、入ってきた。 すでにウィキペディアでは辞任の理由まで明らかにされている*1。 真偽のほどは確かめようがない。環境がかわることで彼の仕事がどのようにかわるか。これま…

核密約− 事前協議がない以上、持ち込みはないという方便

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 核密約− 事前協議がない以上、持ち込みはないという論理の破綻

これから参院選までの間− もう一段階先にすすむかもしれない

勝ち負けを弄ぶのは、個人的に好みません。メディアは常に勝負事に関心があるようですが。 しかし、以下にのべるように、今回総選挙後の政治をどのように想定するかということと、来年の参院選はけっして無関係ではありません。

新しい政権は何をやるのだろう。。

顔ぶれがどうのこうのをここでのべるつもりはまったくありません。そうではなく、新しい政権がどんな政権になるのか、そして国民のための政治を推進してもらいたいという思いだけが強くあるものですから、政権がその立場に立てるか否かを思うわけです。そし…

政治はどこにむかうか。

明日、鳩山内閣が誕生することになっています。これで、麻生首相自身は今後、首相と呼ばれなくなるわけで、そうなると、私のブログでは、麻生時代という名のカテゴリーは以後、エントリーは増えることはなくなるわけです。 麻生内閣とはいったい何だったのか…

連立と小選挙区制というエンジン

公明党の山口代表は12日、「自民党との選挙協力はあってしかるべきというものではない。今回の総選挙敗北を受けて自らの足腰を再建していくことが最優先だ」と述べ、来夏の参院選に向けて選挙協力のあり方を根本的に見直す意向を示した。千葉市での地方議…

9・11または日本の政治

あの9・11からもう8年が経ちました。 あのとき米国は、米国国民が情報の国家管理にすべからく寛容になり、同国内の亀裂、国民の間の相互不信は極まった状況だったと思います。テロとのたたかい、これは大なり小なりあると思われる米国民の「強いアメリカ…

財界との関係を清算できるのだろうか。。

選択がもたらすもの:/8 詩人・作家、辻井喬氏今度の選挙の結果、時代が変わった、50年以上続いた自民の時代が終わったという認識だ。 この堤さんの言葉は今回結果の一面を衝いていると思います。けれども、さんざん当ブログでのべてきたように、自民党…

山口二郎氏の言説に思うこと

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 山口二郎「新政権の課題」・または・国民の課題

連立にむけ動き出したが。。

連立政権にむけて一歩前に動き出しました。 朝日が今、私がブログ記事を書いている時点で、ウェブ上ではわずか数行にとどめてふれているのに対して、産経は細かく伝えています。以下のように、合意文書全文を載せるという念の入れようです(参照)。とはいっ…

国民が新しい国会を動かす

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 新しい国会を動かすのは国民だ いくつかのブログでも強調されているように、政権交代によって国民の願いがかなう条件が広がっていると考えることはできるでしょう。ただ、それが現実のものとな…

斎藤環と中島岳志と「小泉郵政選挙との相似性」

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 小泉郵政選挙との相似性− 中島岳志の言説から昨日の「毎日新聞」には精神科医の斎藤環氏が選挙結果について論じていました。氏は、小泉郵政選挙の結果と対比しながら、今回の総選挙について評価を…

証券税制で優遇は必要ないだろう。。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 財源論− 証券税制を見直すべきでは。 早晩、財源の問題に火がつきそうな勢いですね。昨日は、麻生政権の経済危機対策にふれ、09年補正予算の基金の問題を扱いました。「毎日」は本日、この問題…

財源で目算くるう民主党

民主党が4年間は消費税増税をやらないと公言してきたのは広く知られているようです。同党はマニフェストでこう国民に約束をしたのです。一方で、マニフェストで「消費税を財源とする月7万円の最低保障年金の創設」をかかげています。これは、消費税の増税…