民主党マニフェストがなぜ変わるのか考えてみる

人間は思想で団結するのではなく、団結するとすれば、それは要求によってです。 こういうためには、そもそも団結するとは何かを定義づけなければなりませんが。それを今、堅くスクラムを組むだけの絆が存在することと仮にしておきましょう。 たとえば、労働…

民主党の危うさ〜その1

首相、普天間移設は県外が基本 中小企業の支援検討表明鳩山首相の視点では基地問題は解決しない、これが結論です。県外移転といっても、結局は、たらい回しにすぎません。たしかに発言はSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意を念頭に置いたもので…

八ツ場ダム問題メモ

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 八ツ場ダムが映し出すもの 八ツ場ダム問題は自民党政治の一つの象徴的な出来事でしょう。川辺川ダム問題と同様に。 いくつかの点にふれて、きょうはお仕舞いにしたいと思います。 私が自民党政治を…

東アジア共同体、先に進むのかな。

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 「東アジア共同体」具体化への道 東アジア共同体で大きく足を踏み出す。これなら大いに結構なことです。伝えられる限りでは、その内容がもちろん定かではないにしても。随分、以前のエントリーでこ…

加藤周一「語りおくこといくつか」− 法解釈と言葉の運用

文章の質という点で森鴎外と石川淳を一つの線で私はとらえます。 加藤周一をその線分の延長上に位置づけてもおかしくはないと考えるのですが、やはり少し違うようにも思えます。 明晰な文章で三者は相通じ、世界のとらえ方で微妙に異なる。結局、唯物論的思…

大澤真幸の去就…(その2)

昨日のエントリ「大澤真幸の去就…」に注と関連エントリを付記しました。

大澤真幸の去就…

どこからともなく大澤辞任の知らせが私の耳、というかブログのアクセス履歴を通して、入ってきた。 すでにウィキペディアでは辞任の理由まで明らかにされている*1。 真偽のほどは確かめようがない。環境がかわることで彼の仕事がどのようにかわるか。これま…

核密約− 事前協議がない以上、持ち込みはないという方便

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 核密約− 事前協議がない以上、持ち込みはないという論理の破綻

これから参院選までの間− もう一段階先にすすむかもしれない

勝ち負けを弄ぶのは、個人的に好みません。メディアは常に勝負事に関心があるようですが。 しかし、以下にのべるように、今回総選挙後の政治をどのように想定するかということと、来年の参院選はけっして無関係ではありません。

新しい政権は何をやるのだろう。。

顔ぶれがどうのこうのをここでのべるつもりはまったくありません。そうではなく、新しい政権がどんな政権になるのか、そして国民のための政治を推進してもらいたいという思いだけが強くあるものですから、政権がその立場に立てるか否かを思うわけです。そし…

政治はどこにむかうか。

明日、鳩山内閣が誕生することになっています。これで、麻生首相自身は今後、首相と呼ばれなくなるわけで、そうなると、私のブログでは、麻生時代という名のカテゴリーは以後、エントリーは増えることはなくなるわけです。 麻生内閣とはいったい何だったのか…

連立と小選挙区制というエンジン

公明党の山口代表は12日、「自民党との選挙協力はあってしかるべきというものではない。今回の総選挙敗北を受けて自らの足腰を再建していくことが最優先だ」と述べ、来夏の参院選に向けて選挙協力のあり方を根本的に見直す意向を示した。千葉市での地方議…

9・11または日本の政治

あの9・11からもう8年が経ちました。 あのとき米国は、米国国民が情報の国家管理にすべからく寛容になり、同国内の亀裂、国民の間の相互不信は極まった状況だったと思います。テロとのたたかい、これは大なり小なりあると思われる米国民の「強いアメリカ…

財界との関係を清算できるのだろうか。。

選択がもたらすもの:/8 詩人・作家、辻井喬氏今度の選挙の結果、時代が変わった、50年以上続いた自民の時代が終わったという認識だ。 この堤さんの言葉は今回結果の一面を衝いていると思います。けれども、さんざん当ブログでのべてきたように、自民党…

山口二郎氏の言説に思うこと

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 山口二郎「新政権の課題」・または・国民の課題

連立にむけ動き出したが。。

連立政権にむけて一歩前に動き出しました。 朝日が今、私がブログ記事を書いている時点で、ウェブ上ではわずか数行にとどめてふれているのに対して、産経は細かく伝えています。以下のように、合意文書全文を載せるという念の入れようです(参照)。とはいっ…

国民が新しい国会を動かす

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 新しい国会を動かすのは国民だ いくつかのブログでも強調されているように、政権交代によって国民の願いがかなう条件が広がっていると考えることはできるでしょう。ただ、それが現実のものとな…

斎藤環と中島岳志と「小泉郵政選挙との相似性」

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 小泉郵政選挙との相似性− 中島岳志の言説から昨日の「毎日新聞」には精神科医の斎藤環氏が選挙結果について論じていました。氏は、小泉郵政選挙の結果と対比しながら、今回の総選挙について評価を…

証券税制で優遇は必要ないだろう。。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 財源論− 証券税制を見直すべきでは。 早晩、財源の問題に火がつきそうな勢いですね。昨日は、麻生政権の経済危機対策にふれ、09年補正予算の基金の問題を扱いました。「毎日」は本日、この問題…

財源で目算くるう民主党

民主党が4年間は消費税増税をやらないと公言してきたのは広く知られているようです。同党はマニフェストでこう国民に約束をしたのです。一方で、マニフェストで「消費税を財源とする月7万円の最低保障年金の創設」をかかげています。これは、消費税の増税…

新政権−期待が大きすぎる?!

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 期待が重過ぎる、これが民主党の本音かな? 民主新政権に「期待する」74% 朝日新聞世論調査予想を超える調査結果というわけではまったくありません。似たり寄ったりの結果を誰もが想定しえたの…

税金のぶんどりに寄せるメディアの関心。。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 政党交付金− 税金のぶんどりが面白いのだろうか。。 政党交付金見込み額 民主54億円増、自民52億円減国が各党に配分する政党交付金について、総選挙の結果を受けた10年分の見込み額を朝日新…

前途は多難、新政権。。

米、在沖縄米軍再編見直しせず 政権交代でも自公との合意踏襲想定どおりの米国側の対応です。論点は、これに民主党政権がどう対応するか、この一点です。見通しは? 暗いというしかない、と率直に私は思います。つまり、米国のいうがままに終わるということ…

政権交代という頂の向こう

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 政権交代の頂からみえる光景 政権が交代するという一つの頂に達しました。私は山登りが好きなので、こんなことを想像するのです。私の経験では、頂をめざすまでの間、最も苦しい時間に一面では私…

さよなら自民党。。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 自民党よ、さようなら。そして・・・ きょうの朝日新聞5面は、1ページ全面広告。自民党の宣伝ページです。まず、日本を壊すな、という文字が目に否応無しに飛び込んできます。この字をみながら、そ…

朝日社説− あおった後で、何を今さら。。

何度かこのブログで書いてきましたが、選挙というのは最も激しい階級闘争だといわれてきました。なかにはこの階級という言葉をとらえて、これは階級史観という特定の立場からものを見ただけのことだとおっしゃる方がおられるのかもしれません。選挙戦の実際…

最大の欺瞞− 民主党はなぜ議員定数削減を主張するのか。

最大の欺瞞とは、民主党があたかも国民の立場に立ちつつ、政権交代を主張していることと、この議員定数削減で同党のとる態度との落差にかかわっています。渡辺治氏が、この議員定数削減のねらいを端的に、もちろん的確に衝いています。 比例定数削減の狙いは…

田母神浮世ばなれ発言

前空幕長「広島平和記念式典は左翼運動」と発言前航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏が25日、宮崎市の繁華街で、衆院選宮崎1区に立候補している無所属前議員の応援演説を行い、広島市で6日に行われた平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)につ…

麻生首相「結婚しないほうがいい」論

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 麻生首相「結婚しないほうがいい」論− 金持ちは尊敬される。。 首相「金がねえなら結婚しない方が」 官房長官は釈明麻生首相は23日夜、東京都内で開かれた学生との対話集会で、参加者から「若者…

財源論− パイの配分から税率の変化まで

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 税のとり方とパイの配分 一つのパイがあるとしましょう。そのうちの5分の1は冷蔵庫にしまい、残り5分の4をどのように兄弟で分けるか。 総選挙の争点に、財源の問題がクローズアップされてきた…