政権をつぶやく
民主党の迷走ぶりは、新政権になって突然、表出しているものでもなんでもありません。大げさにいえば、ほとんどの問題で右にぶれ、左に揺れてきた。こう実感できるのです。
あいかわらず、右往左往する同党です。しかし、直接、日本と米国との関係を表現する問題である普天間基地移設問題では、あいかわらず首相の右顧左眄が目立つ。二枚舌もひどかった。一方で、党の事実上のトップである小沢一郎は600人からなる訪中団を率いて、胡錦涛国家主席と会見、成果を誇っています。実のあるものは何もないような訪中のように思えるのですが、結果、国家副主席の訪日、天皇陛下との会見に結びつくらしい。これまでの慣行があるらしく、今回はそれを破った、いわば特例的な措置といわれています。
普天間問題は重要局面に(まとめ)
普天間基地移転問題は、日米閣僚級作業グループでの検討と岡田外相の沖縄入りというひとつの重要な節目に今、あります。
民主党政権のとろうとしている方向が少しづつ鮮明になってきました。ここ数日の政府の対応をまとめてみます。
■日米協議の現状と政府の判断
この問題の現状にたいする認識は、以下のとおり。日米合意路線にたいする世論の強い反発と米国の圧力の板ばさみの中で、ついに嘉手納統合案が自論の岡田外相は旗をあげました。米側への屈服を表明したに等しい会見のもようが伝えられています。
自ら主張してきたはずの嘉手納統合案を「もともと難しい」というに至っては呆れてしまいます。同党の発言はこれまでもしばしば前言取り消しがみられましたが、いよいよ信頼できないことがはっきりしてきたように思えます。発言の一つひとつを疑ってかかる必要があります。
逮捕されなかった米兵の子
米兵の子4人を殺人未遂容疑で逮捕 バイク女性転倒事件
http://www.asahi.com/national/update/1205/TKY200912050197.html
東京都武蔵村山市で8月、道路に張られたロープでバイクの女性(23)が転倒し重傷を負った事件で、警視庁は5日、在日米軍横田基地所属の米兵の子の少年少女4人を殺人未遂の疑いで逮捕した。
組織犯罪対策2課と東大和署によると、逮捕されたのは15〜18歳の少年少女4人。4人の逮捕容疑は、同市伊奈平1丁目の市道を横断するようにロープを張り、8月13日午後11時半ごろ、通りかかった同市内の会社員のバイクの前部にロープを引っかけて転倒させ、頭蓋骨(ずがいこつ)が折れる重傷を負わせたもの。
4人のうち2人が基地内に住んでいるため、同課は日米地位協定に基づき米軍側に身柄の引き渡しを求めていた。同課は11月24日に殺人未遂容疑で4人の逮捕状を取ったが、米軍側が引き渡しに応じない状態が続き、今月1日に有効期限が切れたため逮捕状を更新していた。
捜査関係者によると、第1発見者が車で現場を通りかかった際、女性が倒れているそばに外国人の少年少女4人がおり、警察官が4人から事情を聴いたが、偽名を名乗るなど不審な点があった。近くの防犯カメラに事件直前、4人が映っていたという。
タイトルだけなら、一つの事故にからんだ逮捕劇を伝えただけのものと受け取られかねません。しかし、記事をよく見直すと、事故は今年8月のもの。逮捕はなぜここまで遅れたのか。
続きを読む