小沢主導だっ!


ね、こんな具合です。
この人物がもの言えば、事はそのとおりにすすむのです。しかし、どんな機制が働いているのでしょう。右に向けとこの人がいえば、右に向く。左だといえば、皆が左を向く。鳥肌がたつ事態だといえば、大げさかな。

民主、政府への要望先送り 小沢氏「財源も考えないと」

民主党は14日、来年度予算編成や税制改正に反映させる党の重点要望の決定を先送りすることを決め、連立相手の社民、国民新両党に伝えた。小沢一郎幹事長が、鳩山内閣にも配慮して、歳出要望だけではなく財源も考えるよう指示したためだ。遅くとも16日までには決定するという。
重点要望は、党幹事長室に集約された陳情から小沢氏と副幹事長が選んだ。小沢氏は14日までに副幹事長らに「いくら政策一元化と言っても、財源を考えないといけない」と指示し、党側も歳入面に責任を負うべきだとの考え方を示した。
また、小沢氏は14日の記者会見で「整備新幹線や高速道路などの要望が強いことは事実。政府に要望することになるだろう」と述べ、具体的な事業について予算要望することも強調した。
重点要望のとりまとめの先送りに伴い、15日に予定していた小沢氏と鳩山由紀夫首相との会談も延期される。このため、予算編成への影響も懸念され始めた。政府は与党の意向をつかみきれず、すでに来年度の税制改正大綱決定を先送りしている。

小沢一郎の一声で、民主党の全体が動く。一方で、鳩山首相の影響力は、もともとあったのかどうか定かではありませんが、地に堕ちつつあるかのよう。14日のNHKニュースでは、鳩山下ろしのシナリオすらできあがっているかのような報道ぶりに私には思えました。支持率の低下ももはや否めないようです。

テレビ番組では、例の副主席の天皇会見について、政権党である民主党と同政府がそれは決めることなどと、誰がみても理解しがたい態度で強弁するところに、小沢の強権政治志向を感じるのです。

まだしばらくは様子をみてもいいと考える人が中にはいるのかもしれません。けれども、おそらくは、小沢が号令をかけて、すべてが動き始める。この構図からの脱却は望めそうにありません。当面は、普天間基地移設問題でどんな態度をとるのか、それが一つの判断材料になるのではないでしょうか。
世論調査によれば、民主党にゆだねた正義はすでに裏切られたという思いが、無党派の人々のなかに浸透しているようです。私からみれば、それは鍍金がはげた以上のものではないと見て取れるのですが、どうでしょうか。
主導と言う言葉がお気に入りの民主党ですが、自らは、こうして小沢主導から少しも抜け出しえないところがまた面白いのです。