また腰砕けか。白旗か!?


西松事件を国会はまるで素通りしているような気配です。
お互いを気遣っているからにほかなりません。
朝日の記事が指摘しています。

小沢民主、国会予算攻防もう収束 西松事件で鈍る
民主党の、お決まりの腰砕けなのですが、腰砕けという表現を私がもちいるのは、私の見立てからすると、民主党の国会対策が軟弱なものに(かわったと)映るからです。局面局面では時折、過激なまでの姿勢を強調するものの、これまでも終盤になると法案成立に手を貸すことがしばしばでした。

結局、たびたび民主党の対応がぶれるのは、本来の同党の政策と自民党の政策との本質的なちがいがないからでしょう。ちがいがないので、国会の戦術上は自民党に抵抗しよう、ちがいをはっきりさせようとしても、その姿勢は確固としたものでは当然ありませんから。
つまるところ、腰砕けという言葉には、民主党の政治的立場とこの言葉を使う側のそれが異なるものだという認識、違和がこめられています。

その腰砕けは、朝日記事によれば、西松違法献金問題でいっそう加速したということです。
けれども、自民も、民主もお互いに「気遣って」論戦を回避すること自体、政治がやせ細っていくことにつながるものでしょう。民主党は、今国会を捨てた、あるいは白旗をあげたと読み取れなくもありません。

企業献金は悪くないと言い切る人もいるようです。
しかし、政治献金という概念がそもそも反対贈与を期待する行為である以上、その点で税金の配分に影響を与え、政治にバイアスをかけるのです。だとするなら、企業献金の部分的禁止はそもそも成り立たない議論です。この際、企業献金の全面禁止を実現してほしいものです。

小沢氏の全面禁止発言にもちろん私は懐疑的です。繰り返してきているのが同党なのですから、可能性はむしろ口先だけのほうに広がっているでしょう。
しかし、その発言がまた、腰砕けであってはならない。
発言する前に、小沢氏自身が疑惑に100%応えてこそ、その発言は輝くというものです。だって、オレは今後、企業献金は受け取らないと、国民にむかって発信することは今すぐにでもできるのですから。

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