これを自民・民主の対立というのか。。

鳩山氏が山形新聞のインタビューにこたえています。まあ、こんなところでしょう。
氏の発言、コメントに私はこれまでほとんどよい印象をもっていません。常に、歯切れの悪さがつきまとうようで。

http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031001000642.html

けれども、分かります。民主党の総意は、おそらく鳩山氏がインタビュ−で語っているように(小沢党首を)「党全体で支える」というところにあると推測できます。
菅か、岡田か、鳩山か、前原か、あるいは仙石かと、思いはめぐっても、いずれも小沢に及ばないというのが党内、あるいは民主党支持者の率直な思いかもしれません。小沢氏にかわる人物が民主党内にいるとはまず思えないというところでしょうか。

それにしても、小沢氏がはたして自民党から政権を奪う、政権交代の旗をふるというに足る人物かどうか、これが今日の時点で問われているように私には思えてなりません。すなわち、?小沢氏の思想は、今回問題の貴店ともいえる企業献金を容認していること、企業献金に反対しないのは結局、自民党政治の枠組みから抜け出しえていないことを示唆すること、?そのことは彼が主張してきた政党助成金制度導入の際の(彼の)理由づけに自らも反していること、などが直ちに思い浮かぶのです。そもそも、企業献金が外から税金のつかいみちと税金の取り方を大きくゆがめるであろうことは誰もが気づくことではないでしょうか。献金をただでくれてやることはなく、その見返りをあらかじめ想定したものであるのはいわば常識でしょうし、日本の政治の歴史はその繰り返しであったことを私たちに教えているといえましょう。

話を戻すと、鳩山氏はこう語っているのです。

逮捕という事実は非常に重く、簡単には国民に理解されないところはある。小沢代表にさらなる説明責任を果たしてもらいながら、党全体で支える

国民の多くは、これまでの小沢氏あるいは民主党の説明に納得していないということをこれを反映したものでしょう。捜査は、かなりの程度ですすみ、報道によるかぎり、小沢氏側の対応が企業献金をいかに「適法的に」受け入れるかという点で腐心し尽くされ、周到に準備されてきたかを物語っているように伝えられています。検察側は、漆間氏の件の放言があったことも視野にいれながら、世論の動向をみてバランスをとっているかのように私には映ります。

民主の「敵失」があっても伸びない麻生内閣の支持率を問題にしているメディアもあるのですが、この局面はむしろ、あとがないともいえる状況にある自民党政権の延命を、こうした形で引導する民主党の脇の甘さこそが、極論すれば、予定調和的なふるまいとして常に温存されているような気配を感じざるをえないのです。つまるところ、局面を、自民・民主の2つの政党の諍いに貶めるような。