日米関係を映す安倍晋三「はってでも」発言


新テロ法案を成立させるために、安倍前首相が本会議に出席するそうだ。
職を賭すとかいって、後味の悪い辞任劇を演じたわけだが、体調が芳しくないなかで、「はってでもでる」といったらしい。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-12X618.html?fr=rk
ここまでいわせるのは、米国への「忠誠心」以外にあるのか。記事は、ゲーツ米国防長官が来日し、福田首相が訪米しブッシュと会談するという政治日程のただ中のものだ。
ゲーツ氏は、かさねて米国の立場を強調し、日本に国際的役割を果たせと求めた。給油活動を再開することは日本の忠誠を示す一つにすぎず、強固な日米同盟関係の再確認こそアメリカの求める核心だろう。日米首脳会談では、米戦略への貢献について言質をとられるだろう。

参院選のもたらしたものの一つだが、日米両国の関係で、これほどまでに日本が米国の意向に逆らったのは過去におそらくなかった。米国も従順な日本に何が起こっているのか、無関心ではいられなかったはずで、だからシーファー米駐日大使が小沢代表と会わざるをえなかった。それからというものは、アメリカからの日本への牽制がたびたび繰り返されてきた。日本はこれまで米国という「外圧」にきわめて弱い、従順な犬のようなものだった。
だが、今は米に対抗するところから、かつての関係に引き戻そうとする力が強くなった局面だろう。小沢辞任劇を間にはさんで、恒久法づくりに基本線は一致しそこに向かいかねない。

アメリカに頭があがらないのが日本。米大使館に地代を滞納されても、きつく催促することができない。思いやり予算だって。他にどの国がこれだけの大盤振舞いをしている国があるのか。首都東京のすぐ近くには米空母の母港があって、都内には広大な米軍基地がある。どこまでもつづく日本の隷従ぶり。世界の非常識がここにある。