[メモ]世界戦雑感


唸る。政治も劇ならば、格闘技はもちろん劇。これが実感。
ボクシングを観にきた客は、ちがうものをみせつけられたというわけ。
11日の有明コロシアムの特設リンクという劇場に立った亀田次兄がすでに競技者の顔でなかったのは明らかだが、対戦者の内藤は競技者と役者を見事に最後まで演じきった。
内藤は、しくまれた対戦というイベントにおいて役者たらざるをえなかったが、試合において、最後まで競技者だったといえるだろう。
亀田が投げ、反則をしかけたとき、対戦者たる内藤は役者であった。亀田が攻撃しようと思ったのは役者の内藤であって、競技者の内藤ではなかったが、亀田を攻撃するときの内藤は競技者の内藤であった。

この反転を、亀田父とTBSがついに見抜けなかったということ。切腹などどうでもよい。しょせんは役者のはいた言葉なのだから。