日野原重明さんが語る憲法


日野原さん*1がインタビューに答えて、こう語っている。自らクリスチャンの日野原氏は、日本国憲法を守る意義を説く。話は日米安保条約にも及び、今この時期にたたかう勇気より平和を守る勇気をよびかけている。

―先の参院選自民党が大敗しました。
よかったです。安倍内閣がちょっと崩れましたね。民主党も安倍首相のように改憲を強引に進めると反対があるということを読んで、もっと審議を続けるべきという方向になるでしょう。いまこそ憲法を守る国民運動が効果を発揮してきます。
憲法をかえるかどうかを最終的に決めるのは国民です。安倍内閣改憲の狙いはアメリカといっしょに地球のどこかで起こる戦争に従事することです。その足がかりとして国民投票法を国会で強引に成立させましたが、心して憲法を読み返して、改憲阻止の運動を進めることが大事です。

………
被爆の悲惨さを知る私たちは、世界に何万発もの核兵器があることを踏まえ、平和の尊さを語り継いでいかなければなりません。現代人に必要なのは戦う勇気より平和を守る勇気です。

―米軍基地の解消も提言されていますね。
私は日本が平和憲法を実現して世界平和のとりくみの先頭を目指すことを願っています。米軍への基地提供も10年後には解消したいと、アメリカに伝え、その後は完全に軍備のない独立国家となってほしいと思います。
そのために安保条約を破棄することにアメリカは文句を言えません。いい方向にするんですから。また、反対したら他の国は文句を言いますよ。ポツダム宣言を受諾して日本が無条件降伏をしたのはアメリカに無条件に従うということではなく、世界に非戦を宣言したのですから。 − 全国革新懇ニュース(9・10) −