最後?の安倍メルマガ。


安倍内閣メルマガ」*1が届いた。事実上の最後のメルマガになるだろう。辞任にあたっての首相の文章が掲載されている。
安倍氏の辞任は一つの節目にちがいはないので、全文をあげておく。

こんにちは、安倍晋三です。
 内閣総理大臣の職を辞することを決意いたしました。
 7月29日の参議院選挙の結果は、大変厳しいものでしたが、改革を止めてはいけない、戦後レジームからの脱却の方向性を変えてはならない、との思いから続投の決意をし、これまで全力で取り組んできました。
 また、先般のAPEC首脳会議が開催されたシドニーにおいて、テロとの闘い、国際社会から期待されている、高い評価をされている活動を中断することがあってはならない、なんとしても継続していかなければならない、と申し上げました。
 国際社会への貢献、これは私の「主張する外交」の中核であります。この政策は、なんとしてもやり遂げていく責任が私にはある。こうした思いで、活動を中断しないために全力を尽くしていく、職を賭していくと申しました。
 テロとの闘いを継続するためには、あらゆる努力をする。環境づくりについても努力しなければならない。一身をなげうつ覚悟で、全力で努力すべきと考えてまいりました。
 そのために、私は何をすべきか。
 局面を転換しなければならない。これが私に課せられた責任であると考えました。
 改革を進めていく、その決意で続投し、内閣改造を行ったわけですが、今の状況で、国民の支持、信頼の上で、力強く政策を前に進めていくのは困難である。ここは、けじめをつけることによって、局面を打開しなければならない。そう判断するにいたりました。
 新たな総理のもとでテロとの闘いを継続していく。それを目指すべきではないだろうか。今月末の国連総会へも、新しい総理が行くことがむしろ局面を変えていくためにはよいのではないか、と考えました。
 決断が先に延びることで困難が大きくなる、決断はなるべく早く行わなければならない、と判断いたしました。
 無責任と言われるかもしれません。しかし、国家のため、国民のみなさんのためには、私は、今、身を引くことが最善だと判断しました。
 約1年間、メルマガの読者のみなさん、国民のみなさん、ありがとうございました。
 この間にいただいた、みなさんの忌憚のないご意見、心温まる激励を、私は決して忘れません。
 私は官邸を去りますが、改革、そしてテロとの闘いは続きます。これからも、みなさんのご支援をお願いします。(晋)

無責任というそしりは免れないというのは承知の上での辞任。最後まで、米国への忠義はちゃんと貫かれている。

*1:安倍内閣メールマガジン 第46号】改革、テロとの闘いを前に進めるために(2007/09/13)