軍事費=気候変動対策費×88

ひっくり返すとこうなる。


米国の政策研究所(IPS)が1月31日、温暖化対策にわずかな予算しか充てていないと指摘した報告書を公表した。
『軍事VS環境安全保障』と題されたこの報告書によると、米国は2008年度の軍事予算として6475億ドルを計上したが(世界のその他全ての国々の軍事予算合計よりも大きい)、気候変動関連にはわずか73.7億ドルであった。
実に88対1。それでも以前よりは改善されたという。過去5年間においては、軍事予算の合計が3兆5000億ドル、気候変動関連が370億ドルであり、その比率は97対1であった。

気候を安定化させるために1ドルあてるごとに、軍隊による安全保障確立には88ドル使われている


気候変動は地球規模の問題であり、国際協力なしには解決できない

と、予算面に表れた消極姿勢に疑問を呈した。


安全保障の意味を考える上で、この2つの数字の比較は興味深い。



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