[社会]731部隊;なぜ医学犯罪が起きたのか(3)


国会では政府は一貫して今日まで「731部隊」の存在を認めながら、それへの関与と生体実験等は否認し続けてきた。
以下、国会審議での「731部隊」に関する部分の要点*1を列記する。

参議院内閣委員会で、榊利夫議員は「関東軍防疫給水部に所属していた軍人軍属」について質問している(1982年4月6日) 議事録関連部分

→留守名簿という名簿がございまして…昭和20年1月1日現在で…将校が133人、準士官、下士官、兵、これが1153人である。それから…技師とか技手、それから属官でございますが、265人、合計1550人です。それから…雇傭人が主体でございますがこ一の方々が2009人。以上でございます

→それからなにぶん30年以上もまえのわが国がまだ占領下に置かれてお・りましたときのお話でございますので、外務省といたしましてそのご指摘のような事実、それに関する記録というようなものがあるかどうか、この点は承知しておりません


栗原君子議員が参議院731部隊関連資料のアメリカからの返還(1958年)について質問している
参院決算委員会・1997年12月17日、総務委員会・1998年4月2日)  議事録関連部分1関連部分2

731部隊、正式名称は関東軍防疫給水部、これの活動状況や当該部隊と細菌戦の関連を示すような資料は存在していないと承知しております


○田中甲議員が同様にアメリカからの返還資料について質問
(1999年2月18日)  議事録関連部分

→具体的な生体事件などの史料は確認されていない。(野呂防衛庁長官・当時)

*1:莇昭三氏の整理によった