確信犯にみえてしまう。。


年5000万円のカネが動いていた。しかも、6年間も続いたというわけです。
この記事の核心はもちろん、以下の部分。
鳩山氏は、「自ら署名した」ことを認めたというところです。確信犯だといえないでしょうか。多額の金額が動くのに頓着しないというのは、どうみても不自然。政治資金に充当していたことは承知の上のこと。こう考えるのが自然でしょう。いよいよ、疑惑は深まります。

献金問題:元秘書が年平均5000万円引き出し…鳩山首相

参院予算委員会で政治資金問題に関する自民党西田昌司氏(手前右)の質問に答える鳩山由紀夫首相=国会内で2009年11月10日午後0時、平田明浩撮影 鳩山由紀夫首相は10日の参院予算委員会で、元公設第1秘書が、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」から、6年間にわたって年平均5000万円を引き出し、首相の政治資金などに充てていたことを明らかにした。自民党西田昌司氏の質問に答えた。

5000万円の使途について首相は「私個人の支出や、政治家個人としての支出もあり、一体となった額だと理解いただきたい」と述べ、偽装献金に充てられた分がどの程度になるかは明言しなかった。「どこに使ったかデータは検察に渡っており、そこで調べているところと理解している」とも述べ、東京地検の捜査を見守る意向を示した。

首相は4日の衆院予算委で、元公設第1秘書が政治資金を引き出す際、自ら署名したことを認めた。9日の参院予算委員会公明党の木庭健太郎氏が「金額は自分の口で語るべきだ」と追及。首相は「引き出した額が毎年どれぐらいか、調べれば正確にわかる」と述べ、調査のうえ予算委に回答する考えを示していた。

六幸商会」に管理されているのは鳩山氏個人の資金だけではないといわれています。母親ほか家族の資金も管理されていた。だとすると、こうした親族の金が使われなかったという証拠があるのかどうかが問われてきます。個人の政治献金は年間150万円だということはこれまでのエントリーでのべてきたことです。
首相は、「どこに使ったかデータは検察に渡っており、そこで調べているところと理解している」などという方便はやめ、ただちに自ら解明の先頭にたたないといけないのではないでしょうか。
少なくとも衆院選で寄せられた民主党への期待を裏切らないという決意が、首相には強く求められているといえるでしょう。
(「世相を拾う」09255)


追記;政治資金を集めるためのパーティー券収入を過少に報告していたと疑われている小沢一郎。2000年から08年までの9年間で約10億円集めて、購入先の報告があったのはそのうちの6%に過ぎなかったことが明らかにされています。この政治団体は「小沢一郎政経研究会」。1回のパーティで20万円以上購入した団体は報告が義務づけられています。
こんな事例の連続は、少なくとも「政治とカネ」問題で、自民、民主の区別はほとんどつかないことを示しています。民主党にとっては、二代つづけて代表に疑惑がかけられていることに、どれほどの危機感を抱いているのか、それが問われているのです。