誰もが民主党政権になびく


とりあえず更新します。
「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。
誰もが民主党政権を考えているようだ。。


橋下知事ら首長連合、民主支持を表明

大阪府橋下徹知事と横浜市中田宏市長は11日、大阪府庁で記者会見し、「首長連合」として総選挙で民主党を支持することを表明した。自民、民主両党のマニフェスト政権公約)を比較した結果、民主には「(地方分権に必要な)政治的リーダーシップが発揮される政権運営の仕組みが盛り込まれている」(橋下知事)と評価した。
全国知事会は8日に自民、民主、公明3党のマニフェストで、地方分権にかかわる政策の採点結果を公表。自民が60.6点、民主は58.3点、公明は66.2点で、民主の評価が低かった。橋下知事は、首長連合が知事会とは異なる政党支持を表明する可能性を示していた。

政令市長会の分権公約採点…民主54、自民49

18政令市長でつくる指定都市市長会は11日、自民、公明、民主3党の地方分権に関する政権公約マニフェスト)の採点結果を発表した。
民主党が54・5点と最も高く、公明党50・2点、自民党49・5点だった。
採点には、北九州市長を除く17市長が参加。政令市への大幅な権限移譲や直轄事業負担金の廃止など10項目について計100点満点で行い、平均した。同会副会長の阿部孝夫川崎市長は記者会見で、「民主党政令市への大幅な権限移譲を明示したため、評価が一番高くなった」と述べた。



「動き急」という手垢のついた新聞の見出しを思わせる、世の中の事態の変化でしょうかね。誰もが民主党政権を想定しているかのようです。これを日本的とよぶ人がいるのかもしれません。
橋下らの去就は注目されていたわけですが、ここにきてやっと民主支持を表明しました。また、別記事のように、指定都市市長会も事実上、民主支持を打ち出しています。
彼らも、世間の動きに鈍感ではむろんないわけで、その辺りを勘定に入れた意思決定といえるでしょうか。これで、加速度的に、あるいは雪崩をうったように民主支持に世論が動く……。とは、かぎらないのでしょうね、たぶん。自民党にとっては、でも明らかによろしくない形勢でしょう。
自民党による政治が終わりを迎えるのはもちろん大歓迎なのですが、その終わり方、あるいは終わらせ方のいかんに、国民の将来のあり方も左右されると当ブログでは再三のべてきました。つまり、政権交代の可能性が大きいのは誰もが認めることかもしれません。では、民主党が多数をとった場合、それは、いくつかのケースがある。絶対多数を民主党がとった場合と、そうでない場合という具合に。そうでない場合とは、そのパターンによって相当に幅があるとみなければなりません。現在の野党の議席占有がどのようになるかによってかわる。民主党と現在、行動をもとにする政党がどうなるか、共産党がどうなるかによって。

この点では、福島瑞穂がつぎのようにのべているようです。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090811k0000m010105000c.html

これも世間の動向をみてのものでしょう。
しかし、言葉を返すようで悪いが、今現在も、民主党と行動をともにする状況でありながら、これだけ民主党の姿勢が、おそらく社民党からみても危なっかしいものであるはずですが、だからといって、社民党党首がいうように連立の枠組みに入ったからといって民主党の行動を(社民党が)規制しうるとは私には到底、思えません。民主党を中心にした連立政権とは、小沢一郎が常々いっているように非共産連立と同じことですから、共産党は排除される。この場合の民主党をコントロールできる政党は、連立をくむ政党のなかには無い、社民党をふくめてないというのが私の見立てです。

福島党首はもちろん語っていませんが、社民党がたとえば日米安保に反対の基本姿勢をもつのなら、なぜその点で姿勢を明確にできない、もっといえば日米安保是認とも思える態度をとる民主党と基本的に協同歩調をとれるのか。その点を説明することなしに、社民党民主党の姿勢をただすなどといっても絵空事のようにしか思えない、これが率直な感想です。

その点で、小沢一郎の言明が面白い(参照)。たしかに相手は平沼かもしれませんが、民主党は絶対多数をとることこそをターゲットにしている。つきつめれば平沼を落選させることより、民主党議席を増やすことが本音でしょう。
しかし、そうなると、おそらく今の自公政権とは何もかわらぬ政治ということになりかねないと私は推測します。

いくつかの周りの環境に左右されながら揺れ動いてきたのが民主党
鳩山氏はいまだに動揺を繰り返しています。

鳩山代表、非核三原則の見直し二転三転 党内に困惑も

その動揺は、自らの権勢が他を上回ればまた、条件が異なる。絶対多数を握った民主党というのは、われわれ国民にとっては未経験のことです。ですから、政権交代があるにしても、そのありように深く拘るのです。
(「世相を拾う」09152)

追記;当ブログでは社民党を取り上げるのはめったにありません。その意味でこのエントリーは異色だともいえる。現在の日本政治のなかで社民党のポジション自身に私はほとんど意義を見出しえないというのが率直なところでしょうか。ただし、民主党が今後、絶対多数を握った場合、社民党の行動が問われる、したがってその動向が意味をもつとは考えているのですが