掠め取る自由。。


盗難の米軍物資、続々ネット競売に…米政府監査院が報告書
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080411-OYT1T00610.htm


こちらに世界の軍事費に関する記載があった。
それを経由して、に行き当った。
図で読み取れるのは、上位10カ国の総軍事費のうち半分以上を米国(の軍事費)が占めるということだ。国際的台頭がさまざま語られている中国でさえ、第2位でありながら、米国の5分の1にすぎない。この表には、ロシアがないが、上のリンクではロシアはほぼ中国と同額。だから、ロシアも金額で米国の9%程度の「軍事小国」にほかならない。
かつての冷戦時代はもはや過去のものとして私たちの前からずっと遠ざかってしまったことを、このデータは示している。

さて、その米国の軍事費が冒頭の記事が伝えるようなことになっているのなら、その経路はさまざまであるにしろ、本来の軍事費が「簿外」で費消されているということだ。その多くは形式的には紛失になるのだろうけれど。

思うのは、とくに9・11テロ以来、危機感をあおってインテリジェンスに膨大な金と人とモノをつぎこんだ結果が、これというわけだ。
米政府監査院の今回の報告によって、なんらかの動きがでてくるだろう。しかし、「米軍や同盟国を危険にさらす」という指摘だが、米軍の危機管理能力は高いのだろうが、掠め取ることを目的にする者にとっては意外と容易な実態にもあることを示している。自由の国アメリカ。その意味で掠め取る自由がそこにはある。
したがって、あえていえば「危険にさらす」という指摘をはるかに凌いで、米国の支配層にとっては危機管理水準がそもそも危険水域にあることを示唆している。