花・髪切と思考の浮游空間

世相を拾う(11月29日)

党首討論の決算書 私は以前に、安倍・小沢の党首討論をB級映画だと評したことがあります(参照)。今回も、この域を少しもでませんでした。以前にもまして民主党が政権交代などと強調しているものですから、自然とこちらの見る目も、では将来を託せるものか…

世相を拾う(11月28日)

麻生首相に社会保障は語れない。。 社会保障は、その対象にあらかじめ誰かを排除したものではないはずです。ですから、首相の発言は認識不足もはなはだしいといって過言ではないでしょう。あえてこんな言い方をすれば、何もしない人、できない人でも救う、こ…

世相を拾う(11月27日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 競争だよ、世の中は− 橋下知事の言い分 競争だよ君、世の中は。こんな調子で橋下知事はいうのでしょうね。伝えられるところによれば、教育とは競争であるかのような橋下氏の発言です。「子ども…

泣くのは労働者か・・・。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 麻生「医師不足」問題発言と構造改革継承 麻生首相がこんなことをいったそうです(参照)。 地方の病院での医者の確保の話だが、自分で病院経営しているから言うわけじゃないが大変だ。社会的常…

世相を拾う(11月20日)

麻生・小沢会談雑感 この二つの政党の関係は理解しづらいものが正直、ありますね。伝えられるところによれば、両党の党首会談という名称に、昨日の二人のトップの話し合いがふさわしかったとは到底、思えるものではありませんでした。そもそも密室の党首討論…

トヨタの圧力で歪められるもの。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 トヨタがにらむと、こんな記事になる。。。 いまの日本のマスメディアが、広告宣伝費にその経営を支えられていること、したがって、その事実があることから依頼主の大企業に頭があがらぬことに…

トヨタの傲慢

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 世は大企業の天下なのか− トヨタ・奥田発言 トヨタ奥田氏「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」トヨタ自動車の奥田碩相談役は12日、首相官邸で開かれた「厚生労働行政の在り方に関する懇…

世相を拾う(11月12日)

大企業の横暴と「正社員になりたい」という思い。 派遣労働者:「わたしは正社員になりたい」が5割−−厚労省調査3万人近い母数ですからりっぱな調査といえる。なかには、非正規のほうが「自由が利く」などと考える向きもあるようです。が、じっくり考えてみ…

世相を拾う(11月11日)

利益が第一。景気回復はどうなる。。− トヨタの派遣削減 今朝の「サンデーモーニング」は、大方のテレビ報道番組がそうであるように、米大統領選挙をとりあげていた。次期大統領をまちうける課題のひとつに深刻な金融危機がある。オバマは就任早々、この難問…

筑紫哲也が語った日本政治のがん症状

筑紫哲也氏の死去を、昨夜のテレビ番組のいくつかが取り上げていた。その中の一つで、生前、概ねつぎのことを語る筑紫氏の姿を映し出していた。政治とは結局は税金の配分の問題である。過去にたいしても、将来にたいしても日本の政治はお金をかけようとしな…

大幅減益で労働者を切り捨てるトヨタ

トヨタ自動車は2008年4〜9月期の連結決算結果を公表すると同時に09年3月期の業績見通しを下方修正した。それによると、営業利益は前期比70%以上減益の6000億円、従来の予想を1兆円下回った。けれど、それでも6000億円なのだから、率直…

やはりオバマも。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 やはりオバマも日米同盟強化 この記事に関するかぎり、関心は、オバマが小浜市を知っているか否かにあるのでなくて、ただ一点にある。オバマ氏「小浜市よく承知している」 麻生首相と電話両国ト…

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 オバマ当選に思う 次期米大統領選でバラク・オバマが勝利した。オバマ当選そのこと自体に特別の感想を私はもっていないが、彼の勝利には、ブッシュの政治からの転換を願う米国民の願いが、そし…

世相を拾う(11月7日)

税のとり方、使われ方を問う− 「社会保障国民会議報告」雑感 25年度、消費税6%上げ 国民会議が最終報告政府の社会保障国民会議(座長・吉川洋東大大学院教授)は4日、首相官邸で会合を開き、最終報告をまとめ麻生太郎首相に提出した。年金や医療、介護…

世相を拾う(11月3日その2)

消費税増税が国家的貧困ビジネスだという意味 消費税増税が不可避なのか否か、これが大きな政治課題になってきました。 麻生首相の先だっての消費税増税公言は、消費税増税を争点にすることを意味しています。財源問題に即していえば、昨日エントリーでふれ…

世相を拾う(11月3日その1)

追い詰められた麻生首相の30日会見 30日の麻生首相の追加経済政策は、いまの自民党政権がどこに軸足をおいているのか、あらためてはっきり示したものだった。いうまでもなく、それは大企業や大銀行、資産家にこそ焦点をあてた政策だった。その柱は、?設…

世相を拾う(10月31日)

「給付金2兆円」全世帯に 追加経済対策、首相が30日夕発表へ 麻生太郎首相が30日夕に発表する、米国発の金融危機による実体経済への影響を抑えるための追加経済対策の全容が明らかになった。総額2兆円規模の「給付金」の全世帯への支給など内需拡大策…

政権交代で何が変わるのか −山口二郎氏が語らないもの

山口二郎氏にとっては、政権交代こそが日本の政治の将来を左右するものらしい。 総選挙の課題と銘打って、政権交代の意義を説得するという。しかも、説得する相手は、「民主党や小沢一郎に不信感を持っている市民派」だという。この場合の市民派とはいったい…

ガルブレイスの眼− 国民救済に政府は動け

昨日、平均株価が終値で7162円90銭を記録し、26年ぶりに最安値を更新したのにつづき、本日の東京市場は、午前の取引で前日終値比168円00銭安の6994円90銭まで値を下げたが、売り買いが交錯、荒っぽい値動きが続いている。このような急激…

公的資金投入は誰を助ける

世界を揺るがしている金融危機を「一世紀に一度の危機」といったのはグリーンスパンFRB前議長だが、事態は、その指摘があながち大げさとはいえないもののようにも思える。本日のテレビ番組では、米下院政府改革委員会での公聴会のもようを伝えていた。そ…

世相を拾う(10月27日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 企業の権益を守るためにある− 社会保障国民会議 恐縮ですが、私事からはじめます。昨日は、来年予定している全国的な、大きなイベントのために、下見を兼ね、開催予定地の皆さんとの懇談などに…

世相を拾う(10月26日)

新自由主義の行き詰まり− 大企業本位を問え 構造改革は、貧困の広がりをはじめ、さまざまな社会の亀裂を生じせしめてきたわけですが、その矛盾は、日本では少なくとも西欧諸国とは異なって、自殺の増加、餓死事件の連続発生、そしてたとえば介護疲れによる犯…

国民をないがしろ− 「国会戦術」

解散の先送りが、流れてくるニュースからも感じられるようになってきました。内閣の支持率がいっこうに回復しないばかりか、停滞ないし低下を示す調査結果が目につきます。それだけでなく、首相があらためて米国への忠誠をのべています。麻生首相は、それが…

世相を拾う(10月22日)

どうにも止まらない民主党 民主:政権交代後に法整備 憲法解釈変更…直嶋政調会長 自衛隊の海外派遣に絡み、民主党の小沢一郎代表が「国連決議があれば海外での武力行使は可能だ」と主張していることに関し、同党の直嶋正行政調会長は20日の衆院テロ防止・…

二大政党政治推進論者の破綻

あえてここでは推進論者というが、山口二郎氏のことである。氏が、自民、民主の二大政党政治を念頭において、この間、自説を展開してきたことはよく知られている。以下の週刊誌の記事においても、氏自身の立場をつぎのように明らかにしている。 この十数年間…

世相を拾う(10月20日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 新テロ法延長法案− 戦争の深みにはまるのか 新テロ法延長法案が重大な局面を迎えています。来年1月以降もインド洋での海自の給油活動を継続するという内容ですが、衆院委員会をたった2日間の…

教育には金を出さない。。

一週間ほど前のものだけれど、日本の教育費にふれた記事があった。 【教育動向】家計負担が重い日本の教育費なかなか経済が上向きにならないなか、お子さんの教育費をどうねん出するかで、日頃頭を悩ませているご家庭も少なくないと思います。しかし、そもそ…

世相を拾う(10月18日)

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。 消費税増税と決別すべき時だ 社会保障財源 「削減路線」とは決別する時だ、などと「読売」が殊勝なことを、と勝手に思い込み読みすすめました。結果は、やはり「読売」でした。消費税増税をちゃ…

マルチ商法癒着でも二大政党

マルチ商法に民主党がからみ、党首が上から辞任させる。一方で、現役閣僚もまた、同商法にからんでいることが明らかにされるにいたって、自民、民主という両党が大問題でも、小問題でも同じ土俵の上に立っていることは明瞭となりました。国会では非難の応酬…

世相を拾う(10月16日)

マスメディアに支えられる二大政党 長谷川千秋氏(元朝日新聞大阪本社編集局長)がこう書いている。 不公正な選挙報道に駆り立てる21世紀臨調の提言新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)が9月25日、「総選挙に向けての緊急提言〜来る総選挙を歴史…