社会

どっちも博士なのだが。

出所が疑わしい「ニセ学位」をもとに04〜06年度に採用されたり昇進したりしていた教員が、全国の4大学に4人いたことが27日、文部科学省の初めての調査でわかった。同省は全大学・短大に厳正な対応を求める通知を送ったが、関係者は「判明したのは氷…

懐は温めるべき。春闘のこと…。

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しています。春闘で温まるか。

混合診療解禁−松井道夫氏の言説。

「規制改革会議」委員である、松井証券社長の松井道夫氏が11月の日経新聞につづき、朝日新聞(12・19)で自説をのべている。 関連して「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開した。 混合診療解禁と松井道夫氏の言説。

東国原知事が語る徴兵制

「花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開した。東国原知事の「徴兵制論」

医療事故をめぐって

いわゆる医療事故にからんで、厚労省が試案*1を公表し、波紋を投げかけている。 現場の医師たちの努力のもとで、今日、医療制度のはらむ問題や医療崩壊ともよばれる医療現場の実態などがメディアでも随分、とりあげられるようになったと思う。 そうした医師…

医療は共同の営為。

病院内での暴力問題が深刻化し、病院側が苦悩している。医療スタッフだけでなく、患者が巻き込まれるケースも後を絶たず、8日には佐賀県で入院患者が打たれ死亡する事件まで起きた。施設内の安全確保という観点から警察OBを採用する一方で、患者側にも「…

医療の扱われ方

高速道路の両側には、なんと1キロメートルごとに緊急電話が設置されている。 実はこの緊急電話を設置するのに、日本道路公団には一台につき250万円もかけている。これだけでも驚きだが、原価が一台40万円だというから二度びっくりである。つまり、原価…

弱者への転落。タクシードライバーの場合

規制緩和の名で再編がすすんだ一つにタクシー業界がある。結果的に、美名のもとでとどのつまり、労働者にしわ寄せが及んだ。タクシードライバーの給料が月額手取り20万円という人なんて、聞いたことがない。多くは10万円台前半。タクシー業界の労働組合…

「理不尽なクレーム」。

モンスターペアレンツなどという言葉もあるが、理不尽なクレームは学校だけにむけられるのではもちろんない。人と人との関係が成立する場面では、およそどこでも起こるものだと心しなくてはならない。けれど、理不尽なクレームが理不尽なクレームとして問題…

「戦争プロパガンダ10の法則」

「戦争プロパガンダ10の法則」というものがある。この10の法則とは以下のとおり。

喪失の意識を奪うベンチとオブジェ

たとえば地下鉄のホームに設置されているベンチ。 ほとんど不必要だと思える肘掛けがついている。あるいはそれほど役にたたない(たっている人もいるかも)。4人の大人が座ることのできるほどの長さのベンチであれば、肘掛けはようするにベンチの全長を等分…

生きていてくれる可能性

生きていてくれさえすればいい 死の危険に脅かされているために「生物学的に強い子ども」でならなければならない社会と、とりあえず生き死にの心配がないので「生物学的に弱い子ども」でいても平気な社会を、内田樹氏は念頭に置いている。日本は後者に位置す…

孤独死がなくならないのは…

(上)地域も行政も 見守り気配り[http://s01.megalodon.jp/2007-0928-1721-55/http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20070731-OYT8T00230.htm?from=goo:title=ここ]">*1 地方都市に住む私の周りでも高齢化はすすみ、市内のある行政区では世帯…

「知性の劣化」って何?

福田内閣支持率50%超に見る日本人の知性の劣化 エントリのタイトルにあるように福田内閣の支持率が50%を超えたという事象をとらえて、id:kojitakenさん(以下、氏)が「日本人の知性の劣化」に言及されている。以下の点に疑問をもった。一つは内閣支持率でそ…

内橋克人氏が描いた「悪夢のサイクル」

きのうは今日と違い、今日は明日と違うのです。 しかし、目にみえないゆるやかな変化を人が気づくことはなかなかありません。 1週間前のあなたが世界をどうみていたのか、世界がどうあったのかは、今日のあなたがどうであったのか、そして1週間の世界がど…

集団極化とメディア

group polarization は、集団極化とも集団分極化*1ともよばれる。長谷部恭男は集団偏向*2 とよんでいるが、同様の意見をもっている者が論議すると、その意見がいっそう強調されるようになるという現象。はてなダイアリー・キーワードでは…… *1:あるいはサイ…

情報弱者のことを少し。

情報弱者が存在する。 というのは、情報技術の恩恵を受けることのできる人とできない人との間に格差が生じているということだ。高度な技術を得るためにはお金が要るわけだから、これは経済格差だ。その上に、誰もが情報量を増やせる環境のなかにあったとして…

健康にも不平等がある

健康にも不平等がある――近藤克則氏が著書『健康格差社会』でその可能性をずばり指摘したとき、視野がぐっと広がる気がした。社会的な地位や収入の差がどのように健康を脅かし、さらには寿命をも左右するのか、近藤氏の言説によって少し議論がすんだように思…

『僕はパパを殺すことに決めた』と権力

奈良県で母子3人が死亡した事件を扱った本*1に供述調書が引用されたことにたいして、奈良地検が強制捜査に乗りだした。 本は、放火したとされる長男の供述調書や鑑定書をほぼそのまま引用したとされている。捜査の対象は、精神鑑定医と著者の草薙厚子氏。医…

「一億総中流から格差社会へ」のおかしさ

佐藤俊樹氏の著書名『不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)』に象徴的なように、一億総中流から格差社会へという理解*1が少なくなくあるようだ。 *1:たとえば山田昌弘氏『希望格差社会』>戦後日本社会は、「中流社会」と言われるように、多くの人が「…

報われる社会、報われない社会。

「努力すれば報われる社会」*1とは、報われる者と報われない者の存在をもちろん前提にしている。勝ち組・負け組への分化ということになろう。 だから、この社会を語ることの政策的意味というか、「報われる社会」が押し出されるのは、すでにあった(と思われ…

妊婦たらい回しは防げるのか

事件が繰り返されるのは、事故の原因が構造的なものだということを示している。 昨年も、同県で同様の事態に至り死亡につながったが、いうまでもなく奈良県だけの問題ではない。いわゆるたらい回しは、容態が重篤、深刻なものと、まず想起させる。重篤、深刻…

山口県光市・母子殺害事件にかかわる懲戒請求

花・髪切と思考の浮游空間;厳罰を求めるという自由…。にて、これに言及。

妊婦たらい回し、なぜ?

またしても妊婦たらい回し。 ともすれば医療機関に関心が集中する。はたしてそうか。 限られた情報だが、日本の医療制度というインフラの欠陥があらわになったと受け取ることが要る。花・髪切と思考の浮游空間で言及した。 妊婦たらい回しはなぜ起こる。

貧困を語るときの盲点

右であろうと、左の立場からであろうと格差社会を論じる書物が書店に並ぶようになって久しいが、メディアをとおして格差が伝えられても、めずらしく感じることもなくなった。それほど、格差が言葉として熟してきたということだろう。 そして、最近も、生活保…

「あるある」報告書;窒息するメディア

「発掘! あるある大事典?」の納豆ダイエット捏造事件は、放送界のかかえる問題を私たちの前に表出させた。当ブログでは、納豆ダイエット捏造番組にみるマスメディアで、捏造に結びつく要因に商業主義があると指摘して、こうのべまた。 メディアの取材が過度…

報道不信と情報を請求する権利

メディアが右からも左からも批判を受けている。あるいは、権力と市民からの厳しい批判にメディアはさらされているともいえるだろう。下記ブログへのアクセスの推移をみてみると、1月に公開した納豆ダイエット捏造番組にみるマスメディアへ一定のアクセスが…

外国人労働者受容は何をもたらすか

日本に住む外国人は45年連続で過去最高を更新している。昨年末、その数は208万人(前年比3.8%)に達した。過去10年間で1.5倍の伸び。 けれど、外国人比率はヨーロッパのドイツ9%、フランス6%、イギリス4%と比べ、まだ低いのは歴然として…

731部隊;なぜ医学犯罪が起きたのか(1)

日本政府は戦後、医学犯罪への関与を否定してきた。そして、日本の医学界が戦争にふれたのは、公式には以下が唯一のものといわれている。 日本の医師を代表する日本医師会は此の機会に戦時中に敵国人に対して行った暴行を非難し、又行われたと主張され、そし…

マヨネーズ値上げと農作物自給率

キューピーマヨネーズが値上げをする―マヨラーの私はどこかに無視できない感じが残って、このニュースを読み進めた。バイオエタノールの原料にトウモロコシが使用されており、需要が増え価格が高騰しているためということらしい。マヨネーズの値上げは直接的…