メモ

それでも米国になびきますか。

普天間基地移設をめぐって、日本国政府の態度が、閣内でも意見が異なったりして、不安感ばかりが今日まで募ってきました。鳩山首相にいたっては、そうした党内の事情を察してでしょうか、結論を先送りにしようしようという発言を繰り返しています。この間の…

官僚答弁禁止− 解釈改憲へのロードマップ

平野官房長官が4日、政府の憲法解釈を国会で示してきた内閣法制局長官の過去の答弁にしばられないとの見解をのべました(参照)。過去の法制局長官の答弁が(自民党)政府の見解として保持されてきたのは周知の事実です。一方で、この間の一連の動きは、民…

新政権への、先行き不安を解消してくれという発信

自民党政権時代がよいと考える人なら別だけれど、民主党に投票した多くの人はこれまでの自民党政権に大なり小なり愛想をつかしたということでしょう。だとするなら、新政権は、これらの人の期待に応えることを第一に考えないといけないでしょう。あえていえ…

「官僚は大ばか」論

「霞が関」は大ばか=菅担当相「知恵、頭を使ってない。霞が関なんて成績が良かっただけで大ばかだ」。菅直人副総理兼国家戦略担当相は31日、民主党都連の会合での講演で、激しい言葉で官僚を批判した。「効果のない投資に振り向けてきた日本の財政を根本…

クジラ肉嫌いも迎合的に語るということ

鳩山首相「クジラ肉大嫌い!」 反捕鯨後押し? オランダ首相との会談でこんな発言で、反捕鯨に反対する勢力に火をつけているようです。でも、この首相の発言を今から過去に遡ってみましょう。そうすれば、この発言が反捕鯨の立場を明確にしたような、その意…

世論操作の手法。温室ガス削減を阻止するために。。

温室効果ガス削減の提案にたいして、当時の自民党政権がいかに世論をつくろうとしてきたのか。その結果がはっきりと出ました。報道によれば、自民党政権がふりまいたCO2等の排出削減にともなう家計負担の試算がでたらめだったというもの。家計負担が36…

東アジアに任せろよ。。

これもどうでしょうか。すっきりしない対応です。米国を入れるか入れないか、この点で、岡田外相と一致はしていない模様ですね。

落ち着く先=辺野古移転

今朝の朝日によれば、事態はまた動いているようです。首相は年内に移転先を判断するといいます。日米合意の辺野古を容認する方向が確実視されています。鳩山首相、普天間の辺野古移転認める可能性 年内判断へこの間の政府・民主党の対応の移り変わりはこのエ…

基地移転問題− 政府の結論まで

一つの結論が出ました。 米軍普天間基地移設問題で、政府が県外移転を断念したそうです。 以下に、この問題での政府と民主党の対応を列記しました。鳩山首相は米国との対等な関係をあれほど強調してきましたから、私が常々、考えてきた日米関係のありように…

政治の過渡期にあらわれる現象=その1

長年の自民党政権が倒れ、自民党とのちがいを強調する、新しい政党による政権が誕生したわけですから、日本は、政治の過渡期であることにちがいはなさそうです。今後の焦点は、強調されるちがいがはたして本物であるのかどうかと、それが定着するかどうかと…

身内が指摘する独裁性。

身内からも独裁色に批判がでてきましたね。議長の横路さんは、なるほど急所を衝いています。「議会は政府が決めたことをただ追認する」と。まさに国会法を変えるという小沢提案は、この点こそ核心にしています。政治主導という謳い文句を強調することによっ…

連立の矛盾。想定内のこと

「対等な立場」などという飾り文句で連立を決めたというのなら、それは、はなはだしい判断ミスといわざるをえません。社民や国民新が、なぜ民主党との連立を考えるのか、その理由は何なのか、これまで不思議に思ってきました。むろん政策協定は結んだのです…

限りなく公約違反

鳩山首相「政権公約、時間で変化も」 普天間合意容認を示唆 鳩山由紀夫首相は7日夜、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「マニフェストで最初に申し上げたことは1つの約束で簡単に変えるべきではないと思っているが、時間というファクター…

カイカクを疑ってかかれ

国会法といっても、私たち国民にとっては正直なかなか分かりにくいものです。 数日前のエントリーで国会法改正をとりあげました(参照)。つまり、民主党は議員の議案提案を認めず法案の提出は内閣に限るという方向で考えていることについての記事です。エン…

政権をとれば別、か。。

廃止のはずの「後期高齢者」当面維持…長妻厚労相長妻厚生労働相は3日、民主党が先の衆院選の政権公約(マニフェスト)で掲げた現在の後期高齢者医療制度の廃止問題について、もとの老人保健制度(老健)は復活させず、新制度を創設するとともに、来年度中の…

政治主導か官僚主導かという問いが覆い隠すもの

毎日の社説を借りれば、政治主導と言う言葉は以下のように使われている。 経済運営を「政治主導」で行えるかどうかの試金石が、09年度補正予算の中から凍結するものを洗い出す作業だった。しかし、各省庁の自己申告はこれまでのところ目標に届いておらず、…

まるで橋下人気投票みたいな・・・ 堺市長選。。

橋下支持の半数超、竹山氏に投票 朝日新聞社出口調査堺市長選で朝日新聞社が行った出口調査で、橋下徹知事を支持する層の半数以上が、竹山氏に投票した実態が浮き彫りになった。 橋下知事の支持率は76%。その橋下支持層の56%が竹山氏に投じており、木…

税金はこうしてムダ使いされる。

民主5議員団体:クラブ、キャバクラ…政治活動費で飲食民主党の関係者がいわゆる聖人君子−これを理想だといっているわけではありませんが−では到底ないだけでなく、これまでの自民党とこの点ではほとんど区別がつかないことを示しているのでしょうかね、この…

民主党マニフェストがなぜ変わるのか考えてみる

人間は思想で団結するのではなく、団結するとすれば、それは要求によってです。 こういうためには、そもそも団結するとは何かを定義づけなければなりませんが。それを今、堅くスクラムを組むだけの絆が存在することと仮にしておきましょう。 たとえば、労働…

民主党の危うさ〜その1

首相、普天間移設は県外が基本 中小企業の支援検討表明鳩山首相の視点では基地問題は解決しない、これが結論です。県外移転といっても、結局は、たらい回しにすぎません。たしかに発言はSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意を念頭に置いたもので…

八ツ場ダム問題メモ

花・髪切と思考の浮游空間」に以下の記事を公開しました。 八ツ場ダムが映し出すもの 八ツ場ダム問題は自民党政治の一つの象徴的な出来事でしょう。川辺川ダム問題と同様に。 いくつかの点にふれて、きょうはお仕舞いにしたいと思います。 私が自民党政治を…

大澤真幸の去就…(その2)

昨日のエントリ「大澤真幸の去就…」に注と関連エントリを付記しました。

大澤真幸の去就…

どこからともなく大澤辞任の知らせが私の耳、というかブログのアクセス履歴を通して、入ってきた。 すでにウィキペディアでは辞任の理由まで明らかにされている*1。 真偽のほどは確かめようがない。環境がかわることで彼の仕事がどのようにかわるか。これま…

これから参院選までの間− もう一段階先にすすむかもしれない

勝ち負けを弄ぶのは、個人的に好みません。メディアは常に勝負事に関心があるようですが。 しかし、以下にのべるように、今回総選挙後の政治をどのように想定するかということと、来年の参院選はけっして無関係ではありません。

連立と小選挙区制というエンジン

公明党の山口代表は12日、「自民党との選挙協力はあってしかるべきというものではない。今回の総選挙敗北を受けて自らの足腰を再建していくことが最優先だ」と述べ、来夏の参院選に向けて選挙協力のあり方を根本的に見直す意向を示した。千葉市での地方議…

9・11または日本の政治

あの9・11からもう8年が経ちました。 あのとき米国は、米国国民が情報の国家管理にすべからく寛容になり、同国内の亀裂、国民の間の相互不信は極まった状況だったと思います。テロとのたたかい、これは大なり小なりあると思われる米国民の「強いアメリカ…

財界との関係を清算できるのだろうか。。

選択がもたらすもの:/8 詩人・作家、辻井喬氏今度の選挙の結果、時代が変わった、50年以上続いた自民の時代が終わったという認識だ。 この堤さんの言葉は今回結果の一面を衝いていると思います。けれども、さんざん当ブログでのべてきたように、自民党…

連立にむけ動き出したが。。

連立政権にむけて一歩前に動き出しました。 朝日が今、私がブログ記事を書いている時点で、ウェブ上ではわずか数行にとどめてふれているのに対して、産経は細かく伝えています。以下のように、合意文書全文を載せるという念の入れようです(参照)。とはいっ…

前途は多難、新政権。。

米、在沖縄米軍再編見直しせず 政権交代でも自公との合意踏襲想定どおりの米国側の対応です。論点は、これに民主党政権がどう対応するか、この一点です。見通しは? 暗いというしかない、と率直に私は思います。つまり、米国のいうがままに終わるということ…

今日の政党模様−終焉か、再編か、それとも

きょうは2つの記事が目にとまりましたので、それについてのべます。この間の当ブログは、総選挙にむけた政党の動向、対応に関心を集中しています。その意味で相互に関連し、また重複する部分も少なくありません。その点、ご了承ください。